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セントラルオタゴワイナリー訪問ツアー スタッフブログ ~クイーンズタウンより

ニュージーランド南島クイーンズタウンからのワイナリーツアー。ワインに恋してしまっているスタッフの日常を綴っています。

新ワイン!ダンカン・ギブソン ピノ・ノワール2010

[ 2012/01/31 ]
今日、新しいワインを試飲する機会がありました。

Duncan Gibson Pinot Noir 2010 Central Otago
「ダンカン・ギブソン ピノ・ノワール2010」

ダンカン・ギブソン ピノ・ノワール2010


Duncan Gibson(ダンカン・ギブソン)は、セントラルオタゴのサブリジョンの一つギブストンヴァレーにあるペレグリンワインズのアシスタントワインメーカーです。
北半球(フランス)と南半球(ここニュージーランドはセントラルオタゴ)を行ったり来たりしてワインを造っているワインメーカーです。季節が逆だけに、北半球と南半球の両方でワイン造りに関わっているワインメーカーは多いんです。

そのダンカンが自分の名前を付けた会社"Duncan Gibson Wines Ltd"を設立したのが2010年。このワインはそのファーストヴィンテージになります。150ケースのみ造られました。ぶどうは、クロムウェルベイスンのロウバーンの畑のものを使用。

新しくて、貴重なワインです。

ラベルのデザインもなかなかおしゃれじゃありませんか?自分のイニシャルを基に、(多分)ピノ・ノワールの赤とぶどうの木の枝をうまくデザインしていますね。

ダンカン・ギブソン ピノ・ノワール2010 セントラルオタゴ


色は、明るいルビー色。少し紫がかっています。

香り。まずカカオなど、樽からくる香りが最初にきます。そしてだんだんと、プラムや、さくらんぼの果実の香りがしてきて、イチジクの香りもかすかに感じとれます。

味わいは、プラムの他、ラズベリー、マルベリーといったベリー系の味わいが広がります。やや酸味が高いですが、タンニンは思いのほか軽い感じです。長い余韻が残ります。
ライト+ボディ。

もう少ししたら複雑さがでてくるのかな?
これからが楽しみなワインです。  (き)


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ギブストンヴァレー ピノ・ノワール2008

[ 2012/01/30 ]
本日のワイン

Gibbston Valley Pinot Noir 2008
ギブストンヴァレー ピノ・ノワール2008

ギブストンヴァレー セントラルオタゴ ピノ・ノワール2008

Gibbston Valley Wines(ギブストンヴァレー ワインズ)は、セントラルオタゴのサブリジョンの一つ、ギブストンヴァレーに位置しており、セントラルオタゴでは一番古いワイナリーです。旅行者が良く訪れるワイナリーです。ギブストンヴァレーワインズのワイナリーやワインのことは、このブログでもたびたび登場していますね。

このピノ・ノワールは、ハーフボトルですが、ワイナリーでセールしていた時に買ったものです。その時、フルボトルの半分の値段より安かったんですねえ。在庫処分だったのかな?ちなみにハーフボトルはその後造っていません。

ハーフボトルは、フルボトルより熟成が速いということで、もしかしてそろそろ飲みごろ?なんて思って開けてしまいました。

ギブストンヴァレー セントラルオタゴ ピノ・ノワール2008 ハーフボトル

色は、それほど茶色にはなっていませんが、濃い色です。

香りは、まず、森林の土壌のような土臭い香りが最初に来ました。熟成しているからかな?その背後に、熟したプラムや、ダークチェリーの香りを嗅ぎ取ることができます。

味わいは、まずカカオを強く感じました。そして熟したプラム。ハーブ。柔らかな酸味。長い余韻。まろやかで複雑味のあるワインです。

思った通り、おいしゅうございました

本当は、ハーフボトルと、フルボトルの両方を飲み比べて、熟成の違いを味わえればよかったんですけどね。そういうテイスティングも、そのうちしてみたいですね。 でも、ハーフボトルも造っているワイナリーはあまりないんですよねえ。

ギブストンヴァレーワインズについては、
http://www.yumelandnz.com/wine/gibbston-valley-wines/

フォウルディング・ヒル オーチャードブロック ピノ・ノワール2009

[ 2012/01/28 ]
本日のワイン

Folding Hill ‘Orchard Block' Bendigo Central Otago Pinot Noir 2009
「フォウルディング・ヒル ”オーチャードブロック” ベンディゴ ピノ・ノワール2009」


フォウルディング・ヒル オーチャードブロック ピノ・ノワール2009


Folding Hill Wine Company(フォウルディング・ヒル)は、セントラルオタゴのサブリジョンの一つクロムウェルベイスンの中のベンディゴに、10エーカーの自社畑をもつ、ブティックワイナリーです。ピノ・ノワールのみ造っており、2007年がファーストヴィンテージといったように、とても新しいワイナリーです。そのぶどう造り、ワイン造りは隅々まで管理が行き届いており、またなるべく自然にまかせ伝統的な手法でワイン造りを行っています。

その、フォウルディング・ヒルの、「”オーチャードブロック” ベンディゴ ピノ・ノワール2009」が本日のワイン。

フォウルディング・ヒル オーチャードブロック ピノ・ノワール2009


このワインは、18か月樽発酵を行った後に瓶詰めされています。75ケースしか造られていません。

色合いは、深いルビー色。やや紫がかっています。

香りは、凝縮したブラックチェリーと、木イチゴ。オークのスパイスと、カカオ。そしてミネラル。

味わいは、ダークチェリーとダークプラム。スパイスとチョコレート。やわらかな酸味と柔らかなタンニン。熟した果実味とオークのバランスがよくとれています。やわらかな余韻が残ります。
ミディアムボディ。

今もおしいしいですが、数年置くと、果実味とオークの風味がもっと混じり合ってもっとおいしくなりそうです  (き)

1876  バー & レストラン

[ 2012/01/27 ]
先日ビールを飲みに行ったバー”1876 Bar & Restaurant(1876バー&レストラン)”の紹介。

まあ、たまには、特に暑い時は、やっぱりビール飲みたくなるのです。ニュージーランドは、ワインだけじゃなくてビールもおいしいですからねえ。特に屋外で飲むビールが。
ここのバー、最近持ち主が変わってから飲みに訪れていなかったので、行ってみました。

クイーンズタウンのバー ”1876バー&レストラン”


このバーの建物は、クイーンズタウンで最も歴史的な建物の一つです。名前の通り1876年にCourthouse(裁判所)として建設されました。当時クイーンズタウンはゴールドラッシュで賑わっていたのですが、無法地帯だったのを改善するために裁判所が建設されたのです。

1876バー&レストランとジャイアント・セコイア

傍らの大きな木は、1877年に植えられたジャイアント・セコイアです。アメリカの習慣にならって、証人達が出番を待つ間に日よけを提供するために植えたものです。今は、この建物と合わせてクイーンズタウンの象徴的な木となっています。訪れた方は、みなさん、大きいなあ~と、見上げて感動しますね。

バーの入り口の上には、
1876バー&レストランの入り口

地方裁判所
出生
死亡
結婚


そしてバーの中には、裁判台が今でもあります。

1876バー&レストラン内の裁判台

「1876バー&レストラン」の名前は持ち主が変わった時に、一般公募して付けた名前です。ちなみに名付け親は、クイーンズタウンに住む日本人女性でした。。私個人的には、以前の名前”GuiltyBar(有罪バー)”の方が好きだったかな? 今のガイドブックには、ギルティ・バーの方でのっていると思います。名前と合わせて内装も変わりました。前は、”バー”だったのが、名前の通りちょっとレストラン風になりましたね。ちょっと小洒落た感じ。天気が良かったせいで誰も座っていませんでしたが。きっと、これからも思わず「ギルティーに飲みに行こうよ!」って、つい前の名前で呼んじゃうんだろうな?

外の席は遅くまで日があたり、屋外でビールを飲むのに最高なロケーションです。

頼んだのは、今日のスペシャル。スペアリブ
このスペアリブとビールで$20でした。その他、カラマリ(イカ)と、定番のチップスをオーダー。

1876バー&レストラン スペアリブ 1876バー&レストラン チップスとカラマリ



なかなかおいしかったですよ。
ビールの写真は失念しました ワインの写真は撮り忘れないのに

クイーンズタウンにいらっしゃったら、天気の良い日にぜひビールを飲みに行ってみてください。 (き)




ペガサスベイ リースリング試飲会

[ 2012/01/26 ]
昨日、クイーンズタウン街中の「ワインテイスト」にてPegasus Bay(ペガサスベイ)のリースリングのフリーテイスティングがありました「ニュージーランド・サマー・オブ・リースリング」のイベントの一つです。

ペガサスベイは、クライストチャーチ近くのワイン産地であるCanterbury(カンタベリー)にあるワイナリーです。カンタベリーの中でもWaipara Valley(ワイパラ・ヴァレー)地区に位置しています。

カンタベリーの中でトップに立つワイナリーで、常に評価の高いすぐれたワインを産出しています。世界の中でもトップクラスのワイナリーに入ると考えられており、ロバート・パーカーによりニュージーランドトップ5の一つのワイナリーと評価されています。また、併設されたレストランもおいしい評判です。これは、随分前に訪れた時の写真です。

ペガサスベイ  ワイナリー


ですが、ここクイーンズタウンからワイパラ地区のワイナリーに訪れる機会はそうそうありません。
そのペガサスベイのフリーテイスティングですから、はずすことはできないということで行って参りました。

テイスティングができたのは、次の3種類のリースリング。

ペガサスベイ リースリング テイスティング
 
PEGASUS BAY BEL CANTO Dry Riesling 2010
PEGASUS BAY Riesling 2009
PEGASUS BAY ARIA Late Picked Riesling 2008


ペガサスベイのワインには、オペラに関した名前が付いているのもいいですね。

特に印象に残ったワインは、Bel Canto(ベルカント)。「ベルカント」は、イタリア語で「美しい歌」の意味で、なめらかな音の美しさを重視するオペラの歌唱法のこと。

まず香りがびっくり。乾いた香りがします。干しぶどうから甘みを抜いたような香り干し草 むむっと思ったら、遅摘みのリースリングから造られた辛口リースリングでした。しっかり発酵させてアルコール度は14%。その乾いた香りの背後に、柑橘類、青リンゴの香りも嗅ぎ取ることができ、リースリングというのがわかります。ちょっと衝撃的な香りでした。

味わいは、まず、レモンやライムの酸味を最初に感じます。最初の口当たりは軽いんですが、すぐに口いっぱいにその味わいが広がります。少し気泡を含んでいる感じもします。口の中にミネラル感と果実感が広がったあと、ネクタリンの甘さがかすかに残ります。長い余韻が心地良いです。複雑なワインです。でも、自己主張が激しいわでではなく、名前の通り、純粋に味わいが美しいワインだと思います。

そして、Aria(アリア)。「詠唱」です。
これは、ベルカントと同じタイミングで摘んだぶどう、すなわち遅摘みから造られた甘口リースリング。
香りは、甘い干しぶどうやドライアプリコット。少し、貴腐の香りがします。
味わいは、はちみつ漬けのアプリコットやモモの甘さがまずきます。そして、グレープフルーツやミカン。最後にレモンやライムの酸味がきます。これも余韻が長いです。甘みと酸味のバランスがとてもよいワインです。

ヴィンテージは違いますが、同じ遅摘みぶどうからの辛口リースリングと甘口リースリング。対照的でとても面白かったですね。 

ペガサスベイ。やっぱりトップクオリティのワインです。 (き)



「ニュージーランド・サマー・オブ・リースリング」についての過去の記事
http://otagowinerytour.blog.fc2.com/blog-entry-77.html
「ワインテイスト」についての過去の記事
http://otagowinerytour.blog.fc2.com/blog-entry-11.html