[ 2012/01/26 ]
昨日、クイーンズタウン街中の「ワインテイスト」にて
Pegasus Bay(ペガサスベイ)のリースリングのフリーテイスティングがありました
「ニュージーランド・サマー・オブ・リースリング」のイベントの一つです。
ペガサスベイは、クライストチャーチ近くのワイン産地であるCanterbury(カンタベリー)にあるワイナリーです。カンタベリーの中でもWaipara Valley(ワイパラ・ヴァレー)地区に位置しています。
カンタベリーの中でトップに立つワイナリーで、常に評価の高いすぐれたワインを産出しています。世界の中でもトップクラスのワイナリーに入ると考えられており、ロバート・パーカーによりニュージーランドトップ5の一つのワイナリーと評価されています。また、併設されたレストランもおいしい評判です。これは、随分前に訪れた時の写真です。
ですが、ここクイーンズタウンからワイパラ地区のワイナリーに訪れる機会はそうそうありません。
そのペガサスベイのフリーテイスティングですから、はずすことはできない
ということで行って参りました。
テイスティングができたのは、次の3種類のリースリング。
PEGASUS BAY BEL CANTO Dry Riesling 2010
PEGASUS BAY Riesling 2009
PEGASUS BAY ARIA Late Picked Riesling 2008
ペガサスベイのワインには、オペラに関した名前が付いているのもいいですね。
特に印象に残ったワインは、
Bel Canto(ベルカント)。「ベルカント」は、イタリア語で「美しい歌」の意味で、なめらかな音の美しさを重視するオペラの歌唱法のこと。
まず香りがびっくり。乾いた香りがします。干しぶどうから甘みを抜いたような香り
干し草
むむっ
と思ったら、遅摘みのリースリングから造られた辛口リースリングでした。しっかり発酵させてアルコール度は14%。その乾いた香りの背後に、柑橘類、青リンゴの香りも嗅ぎ取ることができ、リースリングというのがわかります。ちょっと衝撃的な香りでした。
味わいは、まず、レモンやライムの酸味を最初に感じます。最初の口当たりは軽いんですが、すぐに口いっぱいにその味わいが広がります。少し気泡を含んでいる感じもします。口の中にミネラル感と果実感が広がったあと、ネクタリンの甘さがかすかに残ります。長い余韻が心地良いです。複雑なワインです。でも、自己主張が激しいわでではなく、名前の通り、純粋に味わいが美しいワインだと思います。
そして、
Aria(アリア)。「詠唱」です。
これは、ベルカントと同じタイミングで摘んだぶどう、すなわち遅摘みから造られた甘口リースリング。
香りは、甘い干しぶどうやドライアプリコット。少し、貴腐の香りがします。
味わいは、はちみつ漬けのアプリコットやモモの甘さがまずきます。そして、グレープフルーツやミカン。最後にレモンやライムの酸味がきます。これも余韻が長いです。甘みと酸味のバランスがとてもよいワインです。
ヴィンテージは違いますが、同じ遅摘みぶどうからの辛口リースリングと甘口リースリング。対照的でとても面白かったですね。
ペガサスベイ。やっぱりトップクオリティ
のワインです。 (き)
「ニュージーランド・サマー・オブ・リースリング」についての過去の記事
http://otagowinerytour.blog.fc2.com/blog-entry-77.html 「ワインテイスト」についての過去の記事
http://otagowinerytour.blog.fc2.com/blog-entry-11.html